「神戸六甲道カイロプラクティック」で痛み・しびれ・不調を根本改善

マートン選手からの電話

ある日、英語で電話がかかってきた。

でも、誰かはすぐにわかった。
マートンだった。

彼は子だくさんで、以前、奥さんの坐骨神経痛を診させてもらっていた。
症状が良くなって、とても気に入ってもらっていた流れがあった。

その頃のマートンは、ほとんど不調のない選手だった。
だから、シーズン途中でファーム入りしていると聞いた時は少し驚いた。

電話口で、
「これから巨人戦に行く前に診てほしい」
と言う。

ただ、その日は予約がいっぱいだった。
だから一度断った。

すると、また電話が鳴った。

「新幹線を遅らせるから」

そこまで言うんだったら診せてもらおうと思った。

実際に身体を触ると、不調の理由はすぐにわかった。

打席でボールを待つ時の、あの独特のテイクバック。
あの力みで、背骨の深いところにある筋肉が悲鳴を上げていた。

ただ、身体に触れた瞬間、やはり一流選手は違うなと思った。

深いところは張っている。
なのに、身体全体には独特のしなやかさが残っていた。

治療は時間をかけて丁寧に行った。

施術後、彼はとても喜んでくれた。
こちらとしても少しホッとした。

ただ一つ、原因については言わなかった。

野球素人の俺が、あれだけ繊細な感覚で打席に立っている選手に、フォームや身体の使い方について何か言うことで、逆に打てなくなったら取り返しがつかないと思ったからだ。

後日、球団のフロントからも電話があった。
でも結局、知らないで通した。

その後、彼は復調した。

そしてシーズンが終わる頃には、イチロー選手の持っていた年間安打記録を更新し、セ・リーグ首位打者になった。

でも、あれは私の手柄などではない。

凄い選手は、やはり凄い。

一流選手と触れ合えた、良い思い出の一つだ。

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