「神戸六甲道カイロプラクティック」で痛み・しびれ・不調を根本改善

お尻の痛み坐骨神経痛の患者さんで、ときどき本当に憔悴しきった表情で来院される方がいます。

普通の腰痛の方とは、明らかに顔つきが違います。

待合室では普通に座っているように見えても、問診票を書いている数分の間に何度も座り直したり、立ち上がる時に顔をしかめたりする方も少なくありません。

中には足を引きずるように歩いて来られる方や、会話をしているだけなのに額へじんわり汗をかいている方もいます。

実際、

「もう限界で……」

「この痛み、一生続くんじゃないですか……」

と話されることも珍しくありません。

普段は仕事の話を淡々とされる方が、痛みの話になると急に声が小さくなることがあります。

それくらい坐骨神経痛は人を消耗させます。

そして多くの方が病院で、

「神経痛の薬を出しておきます」

「1〜2か月くらい続くと思ってください」

と説明を受けています。

では、なぜ坐骨神経痛はここまで人を苦しめるのでしょうか。

「なぜそんなに痛いのですか?」

これは現場でも本当によく聞かれる質問です。

しかし実際には、

「神経が挟まっているから痛い」

だけでは説明が足りません。


「神経が挟まっているだけ」では説明できない

坐骨神経痛は、ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋による圧迫、あるいは強い筋緊張などをきっかけに始まります。

最初は確かに物理的な圧迫や刺激です。

ところが問題はその後です。

私自身、

「レントゲンでは大したことないと言われたのに、なんでこんなに痛いんですか?」

と聞かれることがあります。

実際、患者さんが最も苦しんでいる時期になると、単なる圧迫だけでは説明できなくなっています。

寝返りを打っただけで飛び起きる。

靴下を履こうとして顔が歪む。

立ち上がるだけで冷や汗が出る。

ここまでくると、神経は単に押されているだけではありません。

神経の周囲では炎症反応が起こり、痛みを感じるセンサーが異常に敏感になります。

さらに神経内部の血流も悪くなり、むくみが起こりやすくなります。

すると神経はますます過敏になります。

たとえるなら、本来は「10」の刺激で鳴る火災報知器が、「1」の刺激だけで最大音量を鳴らしているような状態です。

そのため、寝返りや立ち上がり、靴下を履く動作や少しかがむといった日常動作だけでも激痛が走るようになります。

ここまでくると、単なる筋肉のコリではありません。

神経そのものが火傷に近いほど過敏な状態へ入っているのです。


なぜ1〜2か月も続くのか

ここが筋肉痛との大きな違いです。

筋肉は比較的血流が豊富で回復しやすい組織です。

しかし神経は回復が遅く、血流障害の影響を受けやすく、興奮状態も残りやすい特徴があります。

そのため、坐骨神経痛は数週間から数か月単位で続くことがあります。

病院で、

「1〜2か月くらい続くと思ってください」

と言われるのは、そのためです。

また、リリカやタリージェなどの薬は、ロキソニンのように飲んですぐ痛みを切る薬ではありません。

神経の興奮を少しずつ落ち着かせていく薬です。

だから効果が出るまで時間がかかります。

さらに問題なのは、その間に人が無意識に身体を守ろうとすることです。

痛みが出ると、人は動かなくなります。

かばいます。

身体を固めます。

最初は当然の反応です。

しかし数日すると、

「むしろ前より固まった気がする」

と言われることがあります。

すると血流が落ち、周囲の筋肉が緊張し、神経の滑走も悪くなります。

その結果、神経へさらにストレスがかかります。

つまり、

「痛いから動かない」

「固まる」

「さらに痛い」

という悪循環へ入ってしまうのです。

これが坐骨神経痛が長引きやすい大きな理由です。


実は“神経だけ”の問題ではない

ここまで読むと、

「では神経の炎症がおさまるのを待つしかないのか」

と思われるかもしれません。

しかし実際には、そこまで単純ではありません。

私はむしろ、

「なぜその神経へストレスが集まり続けているのか」

を気にしています。

実際、坐骨神経痛で来院された方でも、足首がほとんど動いていないことがあります。

股関節が極端に硬い方もいます。

歩いてもらうと、片側へ大きく体重を逃がしている方もいます。

本人は腰やお尻の痛みばかり気にされていますが、私はそうした部分をよく見ています。

実際には足首の硬さや股関節の硬さ、前傾姿勢、歩行異常、骨盤周囲の代償動作などが重なり、神経へ負担が集中しているケースも少なくありません。

だから、

「どこが痛いのか」

だけではなく、

「なぜその神経へ負担が集まり続けているのか」

を見る必要があります。


「坐骨神経痛=腰を揉む」は危険なこともある

特に急性期には、神経の炎症や過敏状態、防御的な筋緊張が非常に強くなっています。

その時期に強く揉んだり、無理に伸ばしたり、過剰なストレッチを行ったりすると、かえって悪化することもあります。

大切なのは、神経へのストレスを減らし、過敏状態を落ち着かせ、代償動作を減らしながら、少しずつ正常な動きを取り戻していくことです。


まとめ|本当に見るべきなのは「なぜ神経が追い込まれたのか」

坐骨神経痛が怖いのは、単なる腰痛ではなく、神経そのものが暴走状態へ入ることです。

だから大人でも顔色が変わるほど痛い。

だから眠れない。

だから数週間から数か月、人を消耗させ続けます。

しかし実際には、神経だけを見ていても十分ではありません。

同じ坐骨神経痛でも、足首が原因の人もいれば、歩き方が原因の人もいます。股関節が原因の人もいます。

だから私は、腰だけを見て終わることはほとんどありません。

本当に見るべきなのは、

「どこが痛いか」

ではなく、

「なぜ、その神経が追い込まれる状態になったのか」

そこです。

当院では、その場の痛みだけではなく、神経へ負担が集まる原因まで評価しながら施術を行っています。

※この記事は、医科学士・カイロプラクティック学士・はり師・きゅう師・機能訓練指導員としての臨床経験をもとに編集しています。

 


 
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