大のおとなが、泣きそうな顔で神経痛を訴えてくることがあります。
坐骨神経痛の患者さんで、ときどき本当に憔悴しきった表情で来院される方がいます。
普通の腰痛とは、明らかに顔が違います。
中には、
- 椅子に座るだけで顔が歪む
- まともに眠れていない
- 足を引きずる
- 会話中も冷や汗をかく
そんな状態の方もいます。
実際、
「もう限界で…」
「この痛み、一生続くんじゃないですか…」
と訴えられるケースも珍しくありません。
そして多くの方が、病院でこう説明されています。
「神経痛の薬を出します」
「1〜2か月くらい続くと思ってください」
なぜ坐骨神経痛は、ここまで人を消耗させるのでしょうか。
「なぜそんなに痛いの?」
これは現場でも、本当によく聞かれる質問です。
しかし実際には、
「神経が挟まっているから痛い」
だけでは、説明が足りません。
2. 最初は“圧迫”でも、途中から「炎症暴走モード」に変わる
坐骨神経痛は、
・ヘルニア
・梨状筋の圧迫
・脊柱管狭窄
・強い筋緊張
などをきっかけに、神経へストレスがかかることで始まります。
・ヘルニア
・梨状筋の圧迫
・脊柱管狭窄
・強い筋緊張
などをきっかけに、神経へストレスがかかることで始まります。
この段階では、まだ骨や筋肉による「物理的刺激」が中心です。
しかし問題は、そのあとです。
しかし問題は、そのあとです。
強い圧迫や刺激を受け続けた神経周囲では、単なる圧迫を超えて、炎症反応が連鎖的に進み始めます。
これが、坐骨神経痛が“大人でも顔色が変わるほど痛い”理由です。
これが、坐骨神経痛が“大人でも顔色が変わるほど痛い”理由です。
■【発痛】ブラジキニンなどの「発痛物質」が放出される
強いストレスを受けた筋肉や筋膜周囲では、「ブラジキニン」などの発痛物質が放出されます。
これが神経周囲の痛みセンサーを刺激し、痛み信号を増幅させます。
強いストレスを受けた筋肉や筋膜周囲では、「ブラジキニン」などの発痛物質が放出されます。
これが神経周囲の痛みセンサーを刺激し、痛み信号を増幅させます。
■【炎症】神経内部で「浮腫(むくみ)」と内圧上昇が起きる
炎症反応が強くなると、神経周囲へ免疫細胞が集まり、「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が増加します。
さらに、神経内部では血流障害が起こりやすくなります。
炎症反応が強くなると、神経周囲へ免疫細胞が集まり、「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が増加します。
さらに、神経内部では血流障害が起こりやすくなります。
実は太い神経の内部には、酸素や栄養を送るための細い血管が無数に走っています。
しかし圧迫が続くと、血流が滞り、神経内部で「浮腫(むくみ)」が起こります。
しかし圧迫が続くと、血流が滞り、神経内部で「浮腫(むくみ)」が起こります。
神経は、硬い膜で包まれた閉鎖空間に近いため、中でむくみが起きると内圧が上昇します。
すると神経は、さらに血流不全を起こし、強い過敏状態へ入りやすくなります。
すると神経は、さらに血流不全を起こし、強い過敏状態へ入りやすくなります。
■【過敏化】神経成長因子(NGF)によって「警報過敏状態」になる
炎症が続くと、「神経成長因子(NGF)」などの物質が増加し、痛みセンサーの感度が異常に高まります。
炎症が続くと、「神経成長因子(NGF)」などの物質が増加し、痛みセンサーの感度が異常に高まります。
たとえるなら、本来は「10」の刺激で鳴るはずの火災報知器が、「1」の刺激だけで最大音量で鳴ってしまう状態です。
その結果、
・寝返り
・立ち上がり
・靴下を履く動作
・少しかがむ
こうした日常動作だけで、激痛が走るようになります。
・寝返り
・立ち上がり
・靴下を履く動作
・少しかがむ
こうした日常動作だけで、激痛が走るようになります。
ここまで来ると、単なる“筋肉のコリ”ではありません。
神経そのものが、“火傷に近いほど過敏な状態”へ入っているのです。
神経そのものが、“火傷に近いほど過敏な状態”へ入っているのです。
3. なぜ「1〜2か月」も続き、何をしても痛いのか?
ここが、普通の筋肉痛との大きな違いです。
筋肉は血流が豊富で比較的回復が早い組織です。
筋肉は血流が豊富で比較的回復が早い組織です。
しかし、炎症によって強く過敏化した神経は、
・組織修復が遅い
・血流障害の影響を受けやすい
・興奮状態が残りやすい
という特徴があります。
・組織修復が遅い
・血流障害の影響を受けやすい
・興奮状態が残りやすい
という特徴があります。
この「神経の炎症」と「過敏化」が起きるため、坐骨神経痛は数週間〜数か月単位で長引くケースが少なくありません。
さらに、神経障害性疼痛治療薬(リリカ・タリージェなど)は、ロキソニンのようにその場で痛みを切る薬とは少し違います。
継続して服用することで、神経の興奮を徐々に落ち着かせていくタイプの薬です。
毎日毎日、指示通りに正しく「のみ続ける」ことによって、薬の血中濃度(血液の中に含まれる薬の量)をじわじわと上げ、一定 of 濃度をキープすることで初めて効果が出ます。
継続して服用することで、神経の興奮を徐々に落ち着かせていくタイプの薬です。
毎日毎日、指示通りに正しく「のみ続ける」ことによって、薬の血中濃度(血液の中に含まれる薬の量)をじわじわと上げ、一定 of 濃度をキープすることで初めて効果が出ます。
そのため、病院でも、
「1〜2か月ほど続くと思ってください」
と説明されることがあるのです。
「1〜2か月ほど続くと思ってください」
と説明されることがあるのです。
さらに痛みが出ると、人は無意識に、
- 動かなくなる
- かばう
- 固める
を始めます。
すると、
・血流低下
・周囲筋の緊張
・神経の滑走不全
が起き、さらに神経へストレスがかかる。
・血流低下
・周囲筋の緊張
・神経の滑走不全
が起き、さらに神経へストレスがかかる。
つまり、
「痛い → 固める → さらに痛い」
という悪循環へ入ります。
「痛い → 固める → さらに痛い」
という悪循環へ入ります。
これが、坐骨神経痛が長期化しやすい大きな理由です。
4. 実は、“神経だけ”の問題ではない
ここで重要なのが、坐骨神経痛は、「神経だけの病気」ではないということです。
実際には、
・足首の硬さ
・股関節の硬さ
・前傾姿勢
・歩行異常
・骨盤周囲の代償動作
などが重なり、神経へ負担が集中しているケースも非常に多い。
・足首の硬さ
・股関節の硬さ
・前傾姿勢
・歩行異常
・骨盤周囲の代償動作
などが重なり、神経へ負担が集中しているケースも非常に多い。
つまり、「なぜ、その神経へストレスが集まり続けているのか?」
ここを見ないと、本当の意味では改善しにくいのです。
ここを見ないと、本当の意味では改善しにくいのです。
5. 「坐骨神経痛=腰を揉む」は危険なこともある
特に急性期は、
・神経炎症
・神経過敏
・防御性筋緊張
が非常に強くなっています。
・神経炎症
・神経過敏
・防御性筋緊張
が非常に強くなっています。
この時期に、
・強く揉む
・無理に伸ばす
・過剰ストレッチ
をすると、逆に悪化するケースもあります。
・強く揉む
・無理に伸ばす
・過剰ストレッチ
をすると、逆に悪化するケースもあります。
大切なのは、
・神経へのストレスを減らす
・過敏状態を落ち着かせる
・周囲の代償動作を減らす
・少しずつ正常な動きを取り戻す
ことです。
・神経へのストレスを減らす
・過敏状態を落ち着かせる
・周囲の代償動作を減らす
・少しずつ正常な動きを取り戻す
ことです。
6. まとめ
坐骨神経痛が怖いのは、単なる「腰痛」ではなく、“神経そのものが暴走状態になる”ところにあります。
だから、大人でも顔色が変わるほど痛い。
だから、眠れない。
だから、数週間〜数か月、人を消耗させ続ける。
だから、眠れない。
だから、数週間〜数か月、人を消耗させ続ける。
本当に見るべきなのは、「どこが痛いか」だけではありません。
「なぜ、その神経が追い込まれる状態になったのか」そこです。
「なぜ、その神経が追い込まれる状態になったのか」そこです。
当院が心血を注いで構築した、足元からアプローチする具体的な坐骨神経痛の治療プロセスについては、ぜひ以下の「坐骨神経痛の専門ページ」をじっくりとお読みください。







